競馬は人気のギャンブル競技で、昭和の時代のような殺伐としたイメージは現在では一掃され、気軽に遊び感覚で楽しめるレジャーにもなりました。

ただし、毎週馬券を買っていると、「何とかして競馬で利益を出すことは出来ないか?」という思いも頭をよぎるようになります。要するに「投資競馬」です。

馬券購入者のうち、黒字5%、収支トントン5%、残り90%というのが競馬の世界で定説になっています。つまり、大半の人が負け、黒字ないしプラスマイナス0の人は全体の1割しかいないということなのです。
この理由の一つが、約25%を控除として主催するJRAや各地方競馬の主催者に引かれていることです。
この控除率は同じギャンブルのパチンコなどに比べて高く、これが多くのファンが競馬で利益を出せない要因にもなっているのです。

しかし一方で20人に1人は黒字を出しているのも事実です。
手法はさまざまで、中には自分のブログでその手腕の一端を公開していたりしますが、すべて手の内を明かすと自分の儲けも減りますので、黒字を計上している馬券名人も、極意は自分の胸の内にしまっているというのが正直な実態でしょう。

競馬の馬券研究本はたくさん発売されていますし、ネットでも数え切れないくらい勝つための手法が公開されています(有料の情報サイトも多数あります)。

その中の一部を覗いてみると、中には「なるほど、こんな買い方があるのか。
これなら確かに収支は黒字になるかもしれない」と目からうろこが落ちそうな手法に出会うこともあります。

例えば、「狙いレースの複勝の1点買い。その狙いレースは、1番人気のオッズが3倍以上、かつ上位6番人気までがオッズ10倍以内で・・・」といった感じで、具体的に数字が入った買い方指南となりますと、読んでいて説得力もあります。

また、これら馬券指南は、必ずどこかで的中します。
程度の差はあれど、ネットで手法公開したり本を出すまでの方は、自分なりの独自の研究で一定の成績は過去に残してきているからです。

問題はそれを読んだ側がその手法を信じ切れるかどうかです。
今日出会ったこの手法は魅力的だが、じゃあ今週から早速この真似をして黒字になるのか?と言われれば正解の答えはありません。

従って少々長い目で自分が信じた買い方の成績推移を見守る必要があります。
しかし、毎週競馬を楽しみにしているファンの多くは、「長いスパン」で馬券収支を考えることが出来ません。なので負けるファンが大半なのです。
従って競馬を投資にするためには、今までの考えを改め、真剣に馬券と向き合うことも必要になってきます。